名前にまつわる不思議な話
2014年、赤ちゃんの名前人気第1位は、男の子が「陽翔(はると)」、女の子が「椛(もみじ)」だそうだ。今年から「みこ」ちゃん「かんなぎ」ちゃんが増えるかもしれない。1月7日、法務省が人名漢字に「巫」の字を使えるようにしたからだ。
名前は単なる記号ではなく、目には見えないが、その人の人生を左右するような神秘的な力が宿っているように思える。「山村貞子」という名前がある。実際にその名前の方には失礼な話であるが、現在いちばん嫌われる名前の1つであろう。何の変哲もないありふれた名前であるのに、小説「リング」が書かれたり、映画化されたり、揚句にフィギュアまで販売されている。松本清張などは小説に扱う名前は、同姓同名の人への迷惑を考慮してかなり珍しい名前を作品に使っている。ただし「河野信子」は平凡なので、ドラマ化するときに、「石崎秋子」に変更された。これは「家政婦は見た」の主人公の名前である。
静岡県の教育長は、何と「安倍徹」さん。悪役俳優の「安部徹」とは一字違いながら音は同一。成田三樹夫という名前の人もどこにおられるだろうか。赤ちゃんの名前を命名するとき、犯罪者の名前などは避けたいものである。ネットなどで調べておくとよい。草加次郎、大久保清、梅川昭美、勝田清孝、宅間守(吉岡守)、宮崎勤、松本智津夫など。お岩、お菊、累(かさね)、お露など幽霊・怪談の名も避けたい。
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