衛門三郎の石
衛門三郎は強欲非道な役人であったが、ある時、毎日門前に立つ旅僧を追っ払うため撲りつけたところ、8人の子が次々と死んでしまった。弘法大師といわれる旅の僧を追って四国中をめぐり、漸く会って前非を悔い、息絶えた。その翌年、河野氏の本家で生まれた子が、3歳になって、握りつづけていた左手を開くと、衛門三郎と刻んだ石が出た。この子は、のち息方(やすかた)と名のって伊予国守となり、善政をしいたという。
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