吉田松陰の影に安倍晋三あり
ここ数年「男たちの大和」や「永遠の0」のような愛国主義的戦争映画が人気をよんだ。キーワードは新時代をきりひらくためには死をおそれない、といったところだろうか。愛国主義的日本主義のご本尊様といえば吉田松陰である。松陰神社まである。
かくすれば かくなるものと 知りながら
やむにやまれぬ 大和魂 松陰
吉田松陰といえばその無私な純粋性ゆえ、左右を問わず国民に人気がある。徳富蘇峰の「吉田松陰」が世に出たのは明治26年。自由民権運動の影響をうけ、平民主義の立場から松陰を描いた本書は、松陰論の中でも屈指の名著として知られる。日清戦争の前年のことだ。戦後は奈良本達也や河上徹太郎の松陰論がある。だが何故いま松陰なのか?10年ほど前に刊行された「月刊松下村塾 全12冊」の巻末には安倍晋三の応援メッセージが掲載されている。「花燃ゆ」の影には安倍からの強いプッシュがあったのではないだろうか。
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