ショパン「別れの曲」の日本語歌詞
フレデリック・ショパン「別れの曲」とは、練習曲作品10 第3番のことでショパン自身がつけた題名ではない。日本で「別れの曲」の愛称で親しまれているのは1934年のドイツ映画の邦題「別れの曲」に由来する。甘美なメロディーで知られ、ショパン自身も「一生のうち2度とこんな美しい旋律を見つけることはないだろう」といっている。もともと歌詞はないが、世界一美しいメロディーなので、日本語歌詞も多数つくられている。最も有名なのは堀内敬三(1897-1983)の歌詞。
春の日 そよ風 花散る緑の丘
こずえを 楽しく渡る鳥の 影よいずこ
野路には 木枯らし
別れの雲は曇る
過ぎし日 心に抱きて
はるばる さびしく 越え行く山や川
せめても我とあれ
忘れじのわが歌 わが歌
水口幸子の「別れの曲」の歌い出しは、「♪花深き この庭草萌ゆる かの丘よ」。
1985年の大林宜彦監督の「さびしんぼう」には全編に「別れの曲」が使われている。エンディングに使われる富田靖子が歌う主題歌はショパン「別れの曲」に売野雅勇が歌詞をつけたもので「♪さよなら あたなに出会えて うれしかった」で始まる。ほかに2011年に平原綾香が作詞し「別れの曲」をシングル曲としてカバーしている。「♪思い出す 最後に君と過ごした季節」で始まる。
「音楽」カテゴリの記事
- ビージー・アデール(2021.12.11)
- Emi Fujita(2021.12.06)
- 近頃聞いた女性歌手100人の唄(2020.04.25)
- 箱根八里(2020.01.06)
- わびさびと「MESSY」(2020.01.01)
母がよく歌っていました。
74歳になり懐かしく想いだし聴きました。
うろ覚えで覚えていた歌詞と所々違うのが新発見でした。
投稿: 和田 弥佐子 | 2022年5月15日 (日) 09時20分