高倉健
高倉健追悼番組をテレビでさかんに放送している。健さんの代表作といえば「日本侠客伝シリーズ」「網走番外地シリーズ」「昭和残侠伝シリーズ」など任侠ものであるが、時代の流れか、ヤクザ映画は放送できず、主に50歳以降の健さんを見ている。生涯105本の映画出演というのは大スターとしては決して多いほうではない。1980年以降の作品はわずか17本。しかし80歳になるまで主演だったというのは過去の大スターでもあまり例がない。片岡千恵蔵や嵐寛寿十郎でも晩年は脇にまわっていた。健さんは寡黙で不器用なタイプの俳優なので幅広い人物を演じることはなかった。老人や悪役は一度もない。「鉄道員」「ホタル」「あなたへ」など監督や脚本家は高倉健そのものをスクリーンに登場させている。このような俳優はもう二度とでないかもしれない。フランスのジャン・ギャバンやアメリカのジョン・ウェインのような存在である。
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若い頃に「動乱」という映画で、映画館で高倉健主演映画を初めて見ましたが、寡黙な中に深い思いが込められているのを、たたずまいだけで伝えられる俳優だなぁ、と感じました。
共演の吉永小百合も美しかったです。
投稿: | 2014年12月15日 (月) 17時48分