速く生き、若く死に、美しい死体になろう
Live fast,die young,have a beautiful corpse
速く生き、若く死に、美しい死体になろう
「名言名句」の類の本にはジェームズ・ディーンの言葉とある。1955年に24歳の若さで自動車事故死した青春スターの言葉にとても相応しい。だが出来過ぎの感がある。本当に彼の言葉なのか調べたが出典がわからない。もとは彼の言葉ではなく1949年のハンフリー・ボガート主演の映画「暗黒への転落」のセリフであることがわかった。シカゴの貧民街に住む不良青年ジョン・デレクが警官殺害の嫌疑を受ける。弁護士のボギーが熱弁をふるって、勝利を得たかにみえたが、一転、死刑の判決を受ける。「速く生き、若く死に、美しい死体になろう」というジョン・デレクの台詞がアメリカ社会にちょっとした衝撃を与えたようである。それが数年後、ジェームズ・ディーンの事故死によって、彼の言葉にすり替わってしまったのであろう。
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