わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい
テレビコマーシャル「わんぱくシリーズ」(丸大食品) 田中浩 岡田裕介
いま学校給食の牛乳パックを口をつけてそのまま飲むか、ストローを使って飲むかで論争がある。姫路市内の小学校では68校のうち56校がパックの上部を開封して口をつけて飲むようにしていた。校長の一人は「環境保護につながると思い、現場では疑問を感じなかった」と言っている。おそらく父兄のなかから食事マナーで疑問に思う人がいて、教育委員会で問題になったのだろう。教育委員会というところは騒ぎを一番嫌うところで、本質的な論議もないまま、現場へ異例の「ストローを使うように」と改善命令の指示をしている。現場では子どもたちはあまり抵抗感なく直接飲みをしていたようだ。一部にストローを使いたい子どもがいれば渡せば済むこと。他府県の小学校でも直接飲みをしているところもある。全国一律にストローを使う必要が本当にあるのだろうか。環境保護にあまり効果はないと言うが、牛乳は毎日のことであるし、全国の児童数だけのストローが1日に消費されると膨大な量である。直接飲みかストローを使うかはストロー業者にとっては死活問題かもしれない。学校給食の習慣というのは家庭においても、また将来もそうするように、というマナーを身につける意味があるのだろう。そうすると学校での「紙パック直接飲み論争」は将来にわたる日本人の慣習の根幹にかかわることであり、経済的な問題も大きい。学校教育に使われる税金だけではなく、家庭での消費にも及ぶ。つまり一律をまなぶのではなく、多様性を学ぶことも大切だと思う。マナーはマナーで別の時間にきちんと学べばいい。むしろ「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」も大切。地震などでの避難所生活や困窮者になっても生き抜いていけるサバイバル力を身につけたほうがいいのではないかと脱脂粉乳で育った世代は思う。たぶん教育論争、とくに子どもの「しつけ指導」は意見が分かれるだろうと思うが。
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近頃の子供は外で遊んでいても、頭を寄せ合ってゲームをしている。いつからか野球やサッカーをして遊ぶ子供達を見なくなった。小学生の運動能力、体力の低下が言われて久しい。
子供は学校外の地域の遊びの中で、体力、知力、そして友人関係、人とのコミュニケーションを学ぶのではないか。
投稿: | 2014年11月28日 (金) 22時02分