ヴァイマルかワイマールか
ドイツ・テューリンゲン州の都市ワイマール(Weimarer)は18世紀バッハやゲーテ、シラーなど古典主義の文化が花開いた地として知られる。また第一次大戦後、帝政が倒れて共和国となったのでワイマール共和国と呼ばれている。ワイマールはヴァイマール、ワイマル、ヴァイマー、ワイマー、ウァイマーなどとも表記される。教科書では「ヴァイマル」と表記するのが一般的である。「wei」から始まるドイツの人名・地名は多い。言語学者ワイスゲルバー、哲学者ワイスハウプト、家具製作者ワイスワイラー、哲学者ワイセ、小説家ワイゼンボルン、女優のワイゲル、物理学者ワイッゼッカー、人類学者ワイデンライヒ、鉱物学者ワインシェンク。「ターザン」で知られる米国の俳優ワイズミュラーも名前からわかるようにドイツ系移民の子である。やはり慣用的になれ親しんだからか「ワイマール」「ワイズミュラー」のほうが使い勝手がよい。
« サヌカイト | トップページ | 小さな看護婦さん »
「世界史」カテゴリの記事
- ムハンマドの死後(2024.10.06)
- 世界史探求(2024.05.21)
- ルイ3世(西フランク王)(2024.04.10)
- 唐賽児の乱(2024.02.28)
- ハーグ密使事件(1907年)(2024.02.10)
コメント
« サヌカイト | トップページ | 小さな看護婦さん »
ケペル博士の「wei」から始まるドイツの人名・地名は多い」以下の事例はすべてドイツ語ではバイかヴァイの発音と単純に思いますが。昔、ヘルベルトフォンカラヤンのドイツ語を聞いた時、訛りの強さに驚いた。彼は確かギリシャ系だったと思いますがオーストリア訛りだったのかなー。
投稿: 西蒲原有明 | 2023年3月14日 (火) 16時16分