ナイアガラ運動
ナイアガラ運動(Niagara Movement)とは、アメリカの黒人解放運動の指導者ウィリアム・デュボイス(1868-1963)の呼びかけではじまり、黒人の権利獲得のために黒人を組織化しようとした運動である。第1回会議は1905年7月ナイアガラ瀑布付近で、第2回は1906年8月ジョン・ブラウン(1800-1853)の叛乱の地ハーバーズ・フェリー(ウェストバージニア州ジェファーソン郡)で行われ、黒人のための完全な人権の確立、公共施設における差別待遇の撤廃、だれとでも交際できる権利の獲得、黒人保護のための効果ある法律の制定、子弟の教育の保障を要求した。第3回、第4回はボストン、オバーリンとそれぞれ東部と西部における奴隷解放運動の中心地で開かれた。アメリカの近代黒人解放運動に果たした役割は大きい。(世界史)
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