ノートルダム大聖堂
パリで最も美しいゴシック建築であるノートルダム大聖堂は1225年ルイ8世のとき完成した。左右に2つの塔を配し、戸口は正面に3つ並び、中央戸口の上方に美しいステンドグラスで有名な「バラ窓」がある。心理学者フロイトが1885年に観光で立ち寄り、あまりの美しさに感動して2度上り、後に妻となる女性に聖堂の写真を土産にした。
ところで建物の終端に飾られた怪物などをかたどった彫刻はなんのためにあるのか。ガーゴイルと呼ばれ、外に大きく突き出ているのが多いのは、雨水が石壁を伝わって流れることで壁にある彫刻を侵食してしまうのを避けるためである。西洋建築ではローマ時代から水の排水口などに怪物をかたどった彫刻が作られたが、中世には雨樋や建物の終端としての機能をもつようになった。排水口としてではなくつくられた石造はキメラと呼ばれる。(gargoyle,chimera、世界史)
« 歴史は繰り返す | トップページ | サンピエトロ大聖堂 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 国立西洋美術館開館(1959年)(2024.06.10)
- 画家土佐光則没す(1638年)(2023.01.16)
- 現代彫刻(2020.08.04)
- カナの婚礼(2019.11.24)
- ラ・ボエーム(2018.10.15)
コメント