ジャン・パウルの格言
Die Erinnerung ist das einzige Paradies,woraus dem wir nicht vertrieben werden konnen.
われわれが追い出されずにすむ唯一の楽園は思い出である
18世紀から19世紀のドイツ文学といえばゲーテやシラーが思いだされるが、ジャン・ポール(1763-1825)という作家は全集65巻といわれ、多作で当時の人気はゲーテをしのぐといわれた。今日、「巨人」「生意気盛り」「陽気なヴッツ先生」などの代表作はドイツ文学研究家には読まれるが、一般の日本人にはほとんど馴染みがない。ただし名言集や格言集にはその名前がよく登場する。
「愛あるところ常に楽園あり」 家庭に愛が満ちていれば家庭が心の安らぎの場となり、楽園になる。さらに社会、国家、そして世界に愛が満ちあふれるようになれば、人類は真の楽園を得るようになる、との意味。わかりやすい名言で、結婚式のスピーチにしばしば引用する人も多い。ジョン・パウルの皮肉な味はない。二、三の皮肉な感じの格言をあげる。
「人生は一冊の書物に似ている。患者たちはそれをペラペラとめくっていくが、賢者は丹念にそれを読む。」
「貧乏と希望は母と娘である。娘と楽しく語らっていれば、母のほうを忘れる。」
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