小磯国昭忌日
東条内閣退陣後、首相となった小磯国昭(1880-1950)の出生地は、「コンサイス日本人名事典」では出生地・山形県とあった。平凡社の「世界大百科事典」には「栃木県生まれ」とある。「グランド現代百科事典」には「山形県士族の長男として宇都宮(栃木県)に生まれる」とある。つまり父・小磯進が山形県士族(旧新庄藩士)で警察署警部だった関係で生まれた場所が宇都宮だったのだろう。父の転勤が多かったので「山形の人」とある本もある。戸籍欄に出生地とあるが、実際に幼少期を育ったのは別という場合もあるだろう。郷土が生んだA級戦犯の政治家がいまどれほど、知られているか不明であるが、小磯国昭が山形県が栃木県かで悩む人はいるだろうか。鈴木貫太郎記念館は千葉県野田市にあるが小磯国昭記念館はまだつくられていない。小磯内閣時の出来事とは、米軍硫黄島上陸、東京大空襲、米軍沖縄上陸と敗色が決定的となったときである。未曾有の難局に際しての責任者でありながら、その名前や人物像が知られていないのも不思議である。わかっているのは容貌は眉目秀麗とは言いがたく、A級戦犯として終身刑の宣告を受けた小磯は昭和25年11月3日、巣鴨プリズンで病死したことだけである。
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