輪中と上げ仏壇

屋根裏に引き上げる「上げ仏壇」の模型
輪中とは岐阜県南部と三重県北部、愛知県西部の木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)とその支流域の扇状地末端部から河口部に存在した堤防で囲まれた構造あるいはそれを守るための水防共同体を有する集落のことである。輪中には水害から身を守るためのさまざまな工夫がなされている。その1つに「上げ仏壇(あげぶつだん)」が知られている。輪中地域の大半は後背湿地にあるため、墓地を広くとることもできず、そのかわり仏壇には金をかけ、さらに床上浸水時に仏壇が濡れるのを防ぐために、滑車を使って屋根裏に引き上げる「上げ仏壇」という住宅構造をもっている。それが昭和34年の伊勢湾台風以来、広く輪中に一般化した。
参考:西脇健次郎「輪中 もう1つの命がけの治水史」 大垣女子短期大学研究紀要14 1-6、1981
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