伊藤博文の青年期の肖像写真
NHK大河ドラマ「八重の桜」では物語が明治期に入ってたくさんの維新の元勲が登場する。伊藤博文は加藤虎ノ介、山縣有朋は猪野学、大隈重信は池田成志、板垣退助は加藤雅也、大山巌は反町隆史と中堅俳優が演じている。どれも実物より男前である。伊藤には青年期の写真が多数残っている。伊藤博文は明治憲法の制定者として、日本の近代史には巨大な足跡をとどめているが、ドラマでの扱いはこれまで精彩がない感じがする。伊藤は大勲位、公爵と位人臣をきわめ、天皇の信頼も厚かったが、出身身分が低かったためか、幕末維新の群像の中で人気が低いのも不思議だ。明治の随一の大官として胸に勲章をきらめかせたが、国民の人気を得ることはできなかった。
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