正義のゆくえ
吹き替えの地上波でハリソン・フォードの「正義のゆくえ I.C.E特別捜査官」を放送していた。アメリカで1100万人以上の不法滞在者がいるとされる現実を背景に、現代アメリカの様々な移民問題をリアルに描く。いくつもの国と様々な人種が絡む。イスラム、ユダヤ、韓国人、メキシコ人など。9.11の後、イスラムの少女が学校で生徒たちから攻撃される。ちょうど日本でも北大の学生が「私戦予備および陰謀」に抵触するような事件が起きた。ネットには「売国奴」「国賊」「非国民」という書き込みがみえる。日本人だけの狭い考え方が正しいのか。この映画はさまざまなことを示唆している。原題は「CROSSING OVER 」(交差)。邦題「正義のゆくえ」はテーマを端的に表現している。ハリソン・フォードは「スター・ウォーズ」「インディー・ジョーンズ」などでアメリカを代表するメジャーなスター。彼がこのようなマイノリティーの問題を取り上げるのは意外でもあるし、立派だと思う。ヒューマニズムがアメリカに残っているのは、多くのインディアンの流した血や、その国家の多様性から生まれたものなのだ。老けたハンソン・フォードが今までみたなかで最高にかっこよかった。映画にはグリーン・カード欲しさに市の判定官に身体を与えるアリス・イヴが浴室で泣き崩れるシーンが印象深い。
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