五島英吉とコロッケ
日本の代表的なお惣菜コロッケ。フランス語クロケットcroquetteが訛ったもの。明治に伝来したが、大阪でジャガイモを裏ごししたコロッケが作られ、大正には庶民にまで普及した。「ワイフ貰ってうれしかったが、いつも出てくるおかずはコロッケ」(コロッケの唄、大正7年)に歌われるほど一般的になった。世界にはオランダのクロケット、ペルーのレジェーナなど多種多様のコロッケがある。
日本人で誰が最初にコロッケを作ったかについては複数の説があるが、五島英吉(ごしまえいきち)もその一人。五島は長崎県の五島列島の生まれで、戊辰戦争に巻き込まれて函館に渡り、五稜郭で戦うも敗戦。函館で西洋料理店、五島軒を開店し、カレーなどの料理を考案した。北海道のじゃがいもを使ったコロッケも彼の考案だといわれている。(croquet,rellena)
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