キリヤマ隊長
「憲兵とバラバラ死美人」(1957)を見る。原作は小坂慶助「のたうつ憲兵」で実在の事件を脚色したもの。怪談の味付けした軍隊の内幕もので公開時ヒットした作品。大蔵貢・新東宝の代表的ゲテモノ映画と一般にいわれるが、いまみるとよくできた刑事もので十分に楽しめる。ウルトラセブンの桐山隊長の中山昭二が主演し、犯人と間違えられ拷問を受けるのが天知茂、真犯人が江見俊太郎。中山はバレエ団にいたが、「アナタハン」監督のために来日していたジョセフ・フォン・スタンバーグに見い出され同映画に出演。この撮影後、「憲兵」で岸恵子と共演、主演スターとしてデビュー。「戦艦大和」「残波岬の決闘」「わが恋はリラの木陰で」「月夜桜」「東京シンデレラ姫」「今宵ひと夜を」など主役ないし準主役として活躍した。映画斜陽後はテレビで「特別機動捜査隊」「ウルトラセブン」や時代劇の悪役や舞台に数多く出演した。1998年没。
中山昭二(左) 鮎川浩(右)
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