縦割れ人名
綿
引
弘
40年ほど前、NHK高校講座の世界史でお世話になった「綿引弘」先生。今どうしているでしょうか。横書きだと気づかないけど、縦書きだと字づらが何か変だ。「名づけ事典」などを読んでいると、名の文字の縦割れを注意するような記述をみる。漢字には偏や旁があるため、姓名を構成している文字が左右に割れてしまうことを「縦割れ」という。とくに縦書きにすると目立ってしまい、間のぬけた感じがする。とくに、不吉とか悪い運勢というわけではないが、避けたほうがよいとある。たとえば「渡部」「野村」「仲村」「新垣」「橋村」「北村」「脇村」「林」「秋野」「小林」などの姓の人は、名づけに気をつけたほうがよい。でも要らぬお世話かもしれない。世の中、縦割り名前の著名人はいるものだ。江村北海(1713-1788)儒者、北村政治郎(1882-1933)電気技術者、北村初雄(1887-1922)詩人、江村洋(東京大学教授)、加地伸行(中国思想)、林弘樹(映画監督)など。
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