ジャックは旅をする
映画「タイタニック」でレオナルド・ディカプリオが演じた若者の名前はジャック。「荒野の呼び声」「白い牙」で知られたアメリカの作家ジャック・ロンドン(1876-1916)からイメージされたという。
19世紀末、ホーボー(Hobo)と呼ばれた貨物列車をただ乗りしながら、アメリカ各地を放浪する若者が多くいた。一ヵ所に住まず、家族を持たず、定職もない。旅を続けては、季節労働などで働く。飢えや寒さに悩まされ、放浪罪で刑務所に入れられることもある。それでも彼らには何ものにも束縛されない自由がある。サンフランシスコに生まれたジャック・ロンドンも子供のころから新聞配達、缶詰工場やカキの密猟などさまざまな仕事に就いた。ゴールド・ラッシュでアラスカに行った。ボーア戦争でアフリカに行こうとしたが、はたせずロンドンへ行き貧民街で暮らした。日露戦争が起こると、日本や朝鮮へ行った。長崎ではロシアのスパイと間違われ逮捕されている。39年間の短い人生は、放浪と冒険に満ちている。(Jack London)
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