清村耕次、自殺の謎
市川雷蔵主演「新鞍馬天狗・五条坂の決闘」(1965)を見る。吉兵衛の役で事件記者のおとぼけのアラさんがでている。清村耕次の遺作である。1966年2月1日午前2時半ころ、東京都足立区東綾瀬三丁目、北三谷団地35-303の自宅で急死。享年40歳。同日放送の「事件記者」第271話「執念」の録画を前日に収録したあと帰宅し就寝したあとの出来事で、首吊り自殺と判った。清村は1953年の「雲ながるる果てに」から10年余りの芸能活動ながら脇役として多数の名作に出演している。「ここに泉あり」「米」「裸の太陽」「人間の条件・完結篇」「天国と地獄」など。妻子ある中堅俳優を自殺に追い込んだのは何か?清村は東映の出演が多いが東宝・松竹・大映と他社出演し、テレビ「事件記者」でその名が知られるようになった。おそらく五社協定違反の業界の圧力があったのではないだろうか。
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