なぜイタリア女優が衰退したのか
戦後、アリダ・ヴァリ、ソフィア・ローレン、ジーナ・ロロブリジータ、シルヴァ・コシナ、クラウディア・カルディナーレ、ロザンヌ・スキャフィーノ、ヴィルナ・リージと国際派のイタリア女優が活躍した。60年代から70年代にかけてもステファニ・サンドレッリ、ラウラ・アントネリ、グロリア・グイダ、オルネラ・ムーティなどが脱ぎっぷりよく世界市場で活躍した。ところが80年代以降、イタリア映画の不振とともに女優たちもパッとしなくなった。イタリア料理やファッションが人気なのに、なぜイタリア女優は衰退したのか。
現在イタリアを代表する女優といえばフランチェスカ・ネリ(左)、モニカ・ベルッチくらいで、彼女らもすでに50歳前後。「向かいの窓」のジョヴァンナ・メッツォジョルノが40歳。ジョージ・クルーニーの恋人エリザベッタ・カナリス(35歳)やアレッシア・ピオヴァン(33歳)という女優もいるがゴシップ欄をにぎわすだけである。新人ジュリア・エレッタの映画も日本では公開されない。映画誕生とともに女性中心の映画が生まれたのはイタリアといわれている。オペラの伝統からディーバ(女神)と呼ぶ。ディーバ第1号はフランチェスカ・ベルティーニ、そしてマリア・ヤビニが1920年代に活躍する。やはり1970年代からのポルノ作品の傾向が強すぎることがあげられる。 diva
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
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