野球人形と恋愛
「巨人の星」飛雄馬はオズマから「お前も野球ロボットだ」と言われ、人気女性グループオーロラ三人娘のひとり橘ルミと交際する挿話がある。飛雄馬に限らず、野球選手ら体育会系男子の多くは青春時代、スポーツ一筋で彼女とデートした経験もない者が多い。やがて人気者となって女性と交際するが、一般女性と知り合う機会は少なく、芸能人やモデル・アナウンサーを知人から紹介され、食事をするのがよくあるパターン。V9時代のジャイアンツの選手はとくによくモテた。女優と結婚した選手も多い。高橋一三は日活女優の橘和子、倉田誠は姿三千子とゴールイン。「悪太郎」と渾名された堀内恒夫も夜遊びが派手だった。1968年のある日、行きつけの銀座のバーで新人アイドル川奈ミキの写真を見て、「この子、素敵だね。一度デートしてみたいな」と言った。その話をホステスから聞いたミキのマネージャーが、彼女を冷かすつもりで「堀内投手がミキのこと好きだと言ったそうだよ」と言ったとたん、普段はお転婆の彼女が、どうしたわけかしおらしくなって、ポーッと耳の付根まで赤くした。むかしのアイドルはとても純情だった。原辰徳が東海大学野球部の時代、学園祭に当時人気絶頂だったアイドル相本久美子を深紅のポルシェ924に乗せてやってきたのに周囲の羨望の目が注がれた。やはり男子の夢は甲子園、巨人、アイドルを恋人にすることだった。
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