ヌードはダメよ
古代ギリシア美術といえば神殿と等身大またはそれ以上の大彫刻で知られる。男性にあっては左足を前に出し両腕を体側につけて垂らした裸身の直立像、女性にあっては両足を揃えた着衣の直立像が多い。彫刻には神、半神(神と人との間に生まれたもの、英雄)の像が圧倒的に多く、人間の像は比較的少いが、いずれも人間の形をとり、形体の上では人体の彫刻といえる。ギリシアの彫刻美術は後のルネサンス絵画にも大きな影響を与えた。ギリシア芸術と裸体表現は表裏一体のものといえる。ところがギリシアのペロポネソス半島東部に位置するエピダウロスの野外円形劇場でドイツの演出家がヌード撮影をし、警察に逮捕されたという事件がおきた。遺跡は前6世紀から、医療の神、アスクレピオス信仰の中心地として栄えた所である。ダビデ像の下半身が物議となったり、ギリシアの円形劇場でのヌードが問題視されるなど、裸体表現への取り締まりが厳しくなっている。
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コメント
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ブログのタイトルはギリシャ映画「日曜日はダメよ」を捩ったものですよね(*^-^)
投稿: | 2014年9月21日 (日) 10時44分
ダメよ〜ダメダメ
投稿: | 2014年9月21日 (日) 16時15分