好々爺vs暴走老人
2010年ころ田中真紀子が石原慎太郎の新党立ち上げに対して「暴走老人」という言葉を使った。この言葉の創案者は作家の藤原智美で「すぐキレる」「待てない」「独善的」な老人を指す。当初は石原慎太郎の代名詞だったが、やがてスポーツ紙で高木守道や星野仙一などにも使われ、みのもんたに対してもしばしば使われる。すぐキレるというのはもともと若者の特徴だったが、近年、高齢者が多く社会で激怒している光景をよくみかける。医学的には前頭葉の老化が原因ともいわれるが、病院・スーパー・図書館は暴走老人が出現する3大スポットらしい。この暴走老人に対して、「老人駆除」という流行語も生まれた。竹本善次の著書「老人駆除」(光文社)が元で、年金および社会福祉の問題点を述べたもので、「社会に寄生するシロアリ老人を駆除せよ」という意味で使われている。暴走老人の反対語は好々爺。ネットで「好々爺を、すきすきじじい、と読んで教室を爆笑の渦に巻き込んだ」とある。隠居して盆栽や俳句が趣味という老人は少なくなったみたいだ。
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