2人の擲弾兵
バッキンガム宮殿やウィンザー城等において英国陸軍の衛兵交代式はイギリスの観光の名物の1つである。とくに赤い制服と大きな熊毛帽(Bearskin)が有名である。存在をアピールする大きな帽子には意味がある。かつての擲弾の投擲を任務とする兵士の名残りで、今日では儀式のみ見られるようになった。擲弾兵の組織はフランスの陸軍中佐マルティネが1667年に発案したといわれる。
1670年代には他の国でも擲弾兵が編成された。とくにプロシアのフリードリヒ兵隊王の軍には装甲擲弾兵とよばれる、怪力の大男を集めた部隊が存在した。そこで身長をより大きくみせて敵を威嚇するため大きな帽子を着用した。ミトラ帽とよばれる司教冠型の帽子、フランスでは全長35㎝もある熊毛帽をかぶった。三角形の帽子が一般的である。
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