消えた地名ローデシア
かつて南部アフリカ内陸にローデシアという国があった。古代の原住民はブッシュマンであったといわれるが、1850年代にイギリスの探検家リビングストンが到達してから、イギリスの植民地となった。1895年からはセシル・ローズにちなんだ地名「ローデシア」と呼ばれるようになる。1923年にはイギリスの植民地となる。第二次世界大戦後もイギリス保護領となったが、1964年、北ローデシアが「ザンビア」として独立、1980年には南ローデシアが「ジンバブエ」として独立し、ローデシアの名は地図から完全に消えた。
国土の半分以上が海抜900~1500m以上の高地であるため気候は概して温暖で、最も暑いザンベジ川、リンポポ川峡谷沿いでも、年間平均温度は30℃を超えない。主要部族はバンツー語系のマショナ族とマタベレ族。ジンバブエの面積(39万k㎡)は日本(37.7万k㎡)より少し広い。
1855年 リビングストン、ビクトリア滝を発見
1893年 ロベングラの反乱
1923年 イギリス植民地ローデシア
1953年 中央アフリカ連邦(ローデシア・ニヤサランド連邦)結成
1964年 ザンビア独立
1965年 白人のローデシア戦線(RF)、国名をローデシアとして独立宣言をしたが国連は承認せず
1980年 ジンバブエ共和国、完全独立
( Livingston,Zimbabwe,Rhodesia )
「地理」カテゴリの記事
- 関東地方(2023.07.09)
- 青森県の猿ヶ森砂丘(2023.07.04)
- アンティポディーズ諸島(2022.08.13)
- 猛暑と地球温暖化(2022.06.28)
- 帝国書院の「世界の諸地域NOW2022」(2022.04.10)
コメント