立花左近は実在した!?
三波春夫の歌謡浪曲に「元禄男の友情・立花左近」がある。立花左近とは大石良雄が東下りで使う変名である。忠臣蔵では大概大物スターが演じる。萬屋錦之介のときは三船敏郎が立花左近を演じた。だがむかしは垣見五郎兵衛(垣見左内)だった。立花左近の名が生まれるのはそう古いことではなく、おそらく牧野省三の創案によるものではないかという説がある。というのは立花左近(1567-1643)は実在の人物だからである。九州柳川藩立花氏の祖で、大友宗麟の一武将から豊臣秀吉に取り立てられた戦国大名である。正式には立花左近将監宗茂という。左近将監は官名で宗茂だけでなく、代々受け継がれ、子孫もしばしば称している。つまり江戸時代には大名家の名前として有名な「立花左近」を使うということは考えられない。最近の戦国ブームで本物の立花左近(宗茂)もドラマなどに登場することがあるのでよく注意して観てみたい。(参考:中野等「立花宗茂」)
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