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2014年7月19日 (土)

玉杖十簡

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孝平皇帝元始五年幼伯生。永平十五年受玉杖

    1959年秋に甘粛省武威県磨咀子第18号墳から出土した各簡23ミリ余りの武威漢簡の一例をあげる。漢代では高祖以来高齢者を優遇する養老政策をとり、老人に特権を与えていたが、その一つに杖頭に鳩のついた玉杖を下賜した。画像は玉杖十簡といわれる第1簡である。

    幼伯はこの墓の被葬者である。前漢平帝の元始5年(5)に生まれて、後漢明帝の永平15年(72)に鳩杖を賜わった。玉杖を与えられたものの特権を規定した法令(制詔)と鳩杖とを一緒にして棺の上に置かれていた。

    簡の初めに黒丸をつけ、1字あけて10数字書いている。空いた部分を麻縄で冊書にしてあったが、1900年が経過して、麻縄が朽ちて簡の順序が混乱したため配列の順序は不明である。画像は郭沫若の説に拠るものであるが他に4説があるという。

    第3簡と第9簡に、皇帝の命令である制の字が見えることから、漢代の令を研究する上に玉杖十簡は重要な資料である。(参考:「書道全集26」平凡社,大庭脩「漢代の決事比 玉杖十簡配列の一案」関西大学文学論集創立90周年記念特輯 関西大学文学論集 1975年)

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