イングーシ共和国の首都はナズラン
く ロシア連邦の北コーカサスにある共和国。表記はイングーシ共和国とされるのが一般的であったが、近年はイングーシェチア共和国、イングシェチアとされることもある。住民の大半がイスラム教スンナ派のイングーシ人で、ロシア人は殆どいない。イングーシ人とチェチェン人は、民族的には同一であり、1859年に帝政ロシアが北カフカスを併合するにあたって、抵抗した東部地域のグループをチェチェン人、抵抗しながら西部地域のグループをイングーシ人と呼称したのが分離のはじまりである。2009年に入ってから、共和国政府を狙った連続テロが続発し、治安が悪化している。治安悪化の原因は経済状態の悪さし、同害報復の伝統が根強いことから、家族を殺された人物が、報復のために過激派に加わるというケースもあり、テロを生む土壌があると指摘されている。これまで日本でのイングーシに関する情報量は極めて少ない。参考文献:富樫耕介「イングーシ共和国における政治的危機とその背景 モクスワの北コーカサス政策の課題」ロシア・ユーラシア経済 研究と資料937,2010年9月号。(Ingushetia,Ingushetiya,Nazran,Caucasus)
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