映画「伊豆の踊子」の学生の名前
川端康成の「伊豆の踊子」は何度も映画化されているが、若い踊子の名は全部、「薫」で統一されている。では旧制第一高の学生の名前は何か?実は原作には学生は「私」とあるだけで名前は記されていない。映画では薫が「学生さん」と呼ぶシーンがあるが、薫が学生の名前を聞くシーンはない。ただしシナリオ(映画作品によって名前が変更されている)に学生の名が記されている。最初の映画化、「恋の花咲く伊豆の踊子」(1933)は「水原」(大日向傳)で1954年の石浜朗、1960年の津川雅彦も同様に「水原」だった。1963年の吉永小百合のとき、オープニングとエンディングに大学教授「川崎」が回想するという形式をとった。5度目の内藤洋子のときも「川崎」(黒沢年男)だった。1974年の山口百恵のときは「川島」(三浦友和)になっている。
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