ケッペンの気候区分
ドイツの気候学・気象学者ウラジミール・ペーター・ケッペン(1846-1940)の祖父はロシアの宮中付医師で、父は経済学者、歴史学者。青年時代クリミアで過ごし、のちぺテルブルグ、ハイデルベルク、ライプチヒ大学で学び、「気温と植物の成長」という卒業論文を提出。卒業後、ペテルブルグの観測所でおもに天気図作成の仕事をした。1873年第1回国際気象会議に出席、国際気象機関の設立と、平均値を出すための観測法、観測時の統一とを提案した。その会で知ったノイマイヤー(1826-1909)によってドイツの海洋気象台に勤めた(1875-1918)。初め4年は種々の気象業務にたずさわったが、のち自由な地位で研究に専念した。1918年には植物や森林の分布に基礎をおいて考案した「ケッペンの気候区分」を発表した。
なぜ植物に注目し、世界の気候区分を行ったのか?それは動物だと移動するから。ここの気候区分といっても移動すれば分からなくなる。つまり植物を選んだ理由は動かないからである。
ケッペンは月平均気温と降水量とによって次のような気候型に分けた。記号を組み合わせることによって、種々の細かい気候を区分したが、ここでは省略する。(Wladimir Peter Koppen)
A 熱帯気候
B 乾燥気候
C 温帯気候
D 冷帯気候
E 寒帯気候
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