渾名が「しみ」だったロールシャッハ
スイスの心理学者ヘルマン・ロールシャッハ、1928年の忌日。インクのしみのような模様を見せ、それが何に見えるかの答えによって性格や精神状態を診断する方法をロールシャッハ検査で、いわゆるインクのしみテスト(Kleckstest)である。かつて日本では教科書などに紹介されたが、現在ではMMPIに比べ有用性に疑問があるとされる。1917年にロールシャッハ(1884-1922)が考案した。彼は、子どもの頃、友だちから「しみ」(kleck)という渾名で呼ばれていた。「精神診断学」(1921)は10枚1組のインクブロット図版を付して刊行された。しかし学会では非科学的と酷評されロールシャッハは失意のうちに37歳の若さで病没した。彼の死後、このテストは忘れ去られたかのようにみえたが、アメリカの臨床心理学の領域でめざましい成長をとげた。
数年前、ブラッド・ピットがロールシャッハを演ずる報道がなされたが、その後、撮影は順調に進んでいるのだろうか。
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