ブラチスラバを知っているか?
「1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府」暗記しやすい年号である。しかし、現在の中学歴史教科書の多くは鎌倉幕府の成立が、1192年ではなく、1185年に変わっている。教科書の変更は歴史よりも地理に多い。とくに地名がよく変わる。昭和55年より以前に生まれた人は「チェコスロバキア」と覚えたはず。いまはチェコとスロバキアとに分離している。首都は小学校で覚えるが、チェコの首都プラハは言えても、スロバキアの首都は言えない人が多い。若い人は「ブラチスラバ」とスラスラと言えるらしい。もちろん歴史ある都市なので相当地理を学ばれた方なら知っているだろう。ウィーンとは約60㎞の距離で、世界中で首都間距離が最も近いといわれる。
むかし覚えた知識が過去の文化遺産、産業遺産になったものも多い。長崎の軍艦島(端島)、北見ハッカ、人形峠のウラン鉱床、児島湾干拓、コメコン、丹那トンネル、輪中。ガーナのエンクルマ大統領は「ンクルマ」という。ビルマはミャンマー、ラングーンはヤンゴン、ボルネオはカリマンタン、セイロンはスリランカ、東パキスタンはバングラデシュ。直江津や国分などの地名は地図帳から消えた。世界一高い山は一時期、青海省のアムネマチンだと言われたことがある。(Bratislava)
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