インドの平清盛・ラージェンドラ1世
大河ドラマ「平清盛」では今、大輪田泊(神戸)に経が島を築いて、日宋貿易が盛んに行われるようになる。物々交換から貨幣経済へ進展していく。1160年南宋の四川・成都では交子という世界最初の紙幣が発行されている。清盛の海外や交易への憧れは世界史の必然ともいえる。
ラージェンドラ1世(在位1012-1044)は南インドのチョーラ朝の全盛期を築いた王である。スマトラのシュリーヴイジャヤの衰退に乗じて、2度の遠征をおこない、1025年、シュリーヴィジャヤの王を捕らえて、マレー半島やスマトラ島にチョーラ朝の拠点をおく。北はインド・ガンジス川河口付近、南はセイロン、東はスマトラまで勢威を及ぼし、インド洋から中国に至るまでの制海権を支配し、貿易を独占した。インド半島を統一したラージェンドラ1世が即位したのは1012年、ちょうど1000年前のことである。(Rajendra Chola Ⅰ)
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