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2014年4月 5日 (土)

人類はどのようにして直立二足歩行したのか

    NHKハイビジョン特集フロンティア「発見!ラミダス猿人440万年前の人類」では(2010.7.10)エチオピア・アファール地方で発見されたラミダス猿人の化石の調査から人類史研究の上での位置づけをわかりやすく解説している。カリフォルニア大バークレー校のティム・ホワイト教授、東大の諏訪元教授も出演。学名「アルディピテクス・ラミダス」(愛称アルディ)は身長120センチの女性。体重50キロ。森の中の果実や葉、昆虫などを食べる雑食性(オムニヴォラス)。ルーシーより大きくチンパンジーに近いけれど、チンパンジーとは違う特徴がある。人類の大きな特徴である犬歯の縮小が起こっている。直立二足歩行できる骨盤と足をもっている。チンパンジーは手の甲を地面につけてナックル歩行(指背歩行)で移動するが、アルディはほぼ完全な直立二足歩行している。ダーウィン以来考えられていたヒトはチンパンジーから進化したのではなく、進化の過程の中でヒトと類人猿との中間的な特徴をもった人類が存在していたことが明らかとなった。ではなぜヒトは直立二足歩行するようになったのだろうか。これまでの説明では森林の樹上生活からサバンナの陸上生活に移行する際に、チンパンジーのブラキューション(懸垂運動)と呼ぶ運動があって、木から木にとびまわり、手は枝をにぎりやすく、ふりやすくするように、ながくなった。そうして、二足歩行するようになった、という説明がされていた。今回の番組では、男と女の性差に注目し、これまで女は子孫を残すため犬歯の大きいたくましい男を配偶者にえらんでいたが、むしろ自分に餌を与えてくれる男を配偶者として選ぶように変化していった。つまり男は女に餌を獲得するため遠くに移動し、両手で餌を獲得、運搬に便利な直立二足歩行をするようになったという説明がされている。哺乳類の世界では二足歩行は異例である。なぜ人類はあえて二足歩行を選んだのか。人類は、食料調達のため、移動スピードよりも運搬のため、四足動物から二足動物に進化したのである。これまで身体的特徴による性差の大小は指摘されてきたが、文化史的に男女の社会的役割、つまり男は食糧獲得、女は育児という分担がすでにラミダス猿人の段階で特徴的に見られることは注目すべきことである。brachiation

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「野生サルの生活と行動」に続けて読み、人類の誕生の不思議を感じます。

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