文庫の消滅
本日は「図書館記念日」。1950年のこの日、図書館法公布にちなむものである。「女性の書斎ひとり好き」も自宅1階を地域文庫として開放して、読書活動を行っている図書館及び文庫等読書施設の1つである。日本図書館協会によると「私設図書館」にあたるという。蔵書数は10000冊を超える。だが個人経営である限り、後継者がいなければやがていつかは閉館しなければならない。どのような形で幕引きをするのか今から真剣に考えなければならない。ある家の遺品整理をしながら考えたことだが、当人がすべてを清算・整理する必要はない。また本の最終的行き先を図書館とかに求めるのは止めるつもりである。むしろカートンにぎっしり詰めて、ブロックを積み上げた本のピラミッドを室内につくる。1人が侵入できるだけの狭い通路である。白骨化した自分の死体が3階の寝室にあって、おびただしい蔵書が周囲に置かれている。遺産の受取人もなく最終的には国庫に入る。役人が来て、蔵書の調査をして初めてその文化的価値に驚く。タイムカプセルのような役割をするしか道はない。
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