王冠栓の話
ビール瓶の王冠栓のひだ(スカート)の数はいくつある?瓶口と王冠栓の寸法は規格化されており、口径27mm、王冠の高さは5.97mm。波型のスカートは通常21個ある。これは20個だと王冠が外れやすく、22個だと栓を抜く際に抜きにくいという事実に基づいている。つまり、スカートを3の倍数個にすることで、力学的に口を締める力が安定する一方、抜栓する際に、その力が力点として集中するため抜きやすいといことである。
世界で、最初の王冠栓は、1892年にアメリカのウィリアム・ペインター(1838-1906)が足踏み式の打栓機を発明し、「クラウン」と名付けた。日本では初期のビールはコルクの栓が使われていたが、1900年に東京麦酒が王冠栓を採用したが、技術が未熟のため、炭酸ガスがもれて気抜けビールになってしまうことがあった。ビール、サイダー、酒などの瓶がブリキ製の王冠に変わるのは1918年以降のことである。(crown cork,William Painter)
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コメント
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やれやれ、ケベルせんせいにはかなわないなあ・・ビールの栓のぎざぎざ21?
力学的に多くても少なくても駄目か・??・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年4月 1日 (月) 15時00分