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2014年4月 6日 (日)

ラファエロの「牧場の聖母」

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 牧場の聖母(聖母子と幼児聖ヨハネ)
     ウィーン美術史博物館蔵

   本日はラファエロ・サンティの1520年の忌日。広々とした背景の風景は聖母の表情をひとしお優雅に感じさせ、人物のつながりは美しい線の流れによって、ラファエロ独特の音楽的リズムをたたえている。幼児キリスト(右)と幼児聖ヨハネ(左)の童児と聖母マリアのピラミッド型の構成により親密感に満ちている。洗礼者ヨハネが持つ芧の十字は克服すべき人間の弱さを象徴している。この聖母子像は、神の母の尊厳よりもむしろ限りない母性愛を表現しており、聖母子像としてはマーテル・アマピリス(慈愛の母)といわれる。背景の自然風景は彼のよく知るトラシメーノ湖畔パシニャーノの町、マリアのローマの金の縁どりに「M.D.VI.」(1506)と書かれているが、1505年の作とされている。 

    この絵はラファエロ・サンツィオ(1483-1520)が彼を厚遇したタッデオ・タッデイに贈ったとバザーリは伝えている。17世紀になってオーストリア大公フェルディナンドに渡り、1663年までインスブルック宮にあったが、その後チロルのアンブラス城に移った。さらにその後、1773年にウィーンの帝室コレクションに入り、収蔵された城の名に因んで、一名「ベルヴェデーレの聖母」ともよばれている。

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