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2014年3月22日 (土)

非情な追跡者ジェラード警部

0aaa26f4_htf_imgcache_12002   ドラマ「逃亡者」(1963年版)を面白くさせた要因の1つにフィリップ・ジェラード警部、ことバリー・モース(Barry Morse 1918-2008)の好演がある。もともとはイギリスの地味な俳優であったが、どのような経緯でハリウッドのテレビ出演となったのかは知らない。映画はユル・ブリンナー主演の「太陽の帝王」(1963年)くらいしか知らない。ドラマを興味深くさせるのはジェラードの執念深さであろう。第8話「さようならはいや後篇」でキンブルはヨットレースに出場して遭難したように見せかけたが、ジェラードはなお嵐の中をゴムボートで一人追跡する。浪にもまれて溺れて、キンブルに助けられる。劇中何度かキンブルに命を救われたり、傷の手当をしてもらうが、それでもあまり恩は感じない性格なのである。第11話「白いリボンのような道」でも山中の川を背広を汚しても渡る姿に保安官も感銘していたようだ。そんなジェラードの人となりは、真面目で頑固一徹、長い間みているうちに嫌な人だが、理解できるようになっていく。劇中では家庭を顧みず、妻から離婚を言い渡されそうになる危機もあった。しかし、根は子ども思いのよき家庭人である。そんなジェーラドと俳優バリー・モースは共通するように感じるのは私ひとりだけだろうか。ジェラードは執務室で字を書くとき左利きであるが、俳優バリー・モースも左利きではないだろうか。当時すでに頭髪は薄かったが、イギリスの田園に暮らしているのか、長生きされ本も出版された。いつまでも「逃亡者」が世界中でオン・エアされて人気が衰えないのは、きっと共演者バリー・モースの影の力があったのだと思う。

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コメント

昔、白黒テレビで「逃亡者」が放映されたとき、面白いと思いましたね。
それと、「戦争物」の連続もの、ありましたね。あれもよかった。( ̄ー ̄)ニヤリ

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