無料ブログはココログ

« 人生の至楽は読書にあり | トップページ | 「暢気眼鏡」の芳兵衛 »

2014年3月12日 (水)

本の敵

  イギリスのウィリアム・ブレイズ(1824-1890)は、「書物の敵」で、本の10敵として次のものをあげている。火、水、ガスと熱、塵となおざり、無智と頑冥、紙魚、その他の害虫、製本師、蒐集家、下卑と子ども。19世紀の話なので多少修正する必要があるだろう。ともかく火と水は最大の敵であろう。火事や津波は大敵である。しかし歴史的にみるなら政治的な権力者も図書館にとっては敵である。知事の一声で図書館が廃止になることもある。シーザーは70万冊のアレキサンドリア図書館を、みな焼いてしまった。前221年、秦始皇帝が六国を統一したとき、思想統一をはかるため多くの図書を焼いたといわれる。フランスに侵入したオータンのドルイド教団の数千巻の図書もみな焼かれた。カルタゴの50万巻の図書館もローマ人に焼かれた。デ・ランダというスペインの宣教師は、1562年にメリダでおこなった宗教裁判で、無数のマヤの絵文書を焼き捨ててしまった。彼らの行為は、異文化への破壊行為である。図書の最大の敵は人間であるといえる。現代の図書館においては過去の歴史にもないような大量の図書廃棄が行われている。デジタル化による紙文書の省スペースであるが、なかには書物破壊症(ビブリオクラスト)のような館長もいる。たった1日で満杯だった書庫が空いたことで拍手している光景をみたことがある。書物破壊狂に呪いあれ!William Blades

« 人生の至楽は読書にあり | トップページ | 「暢気眼鏡」の芳兵衛 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 人生の至楽は読書にあり | トップページ | 「暢気眼鏡」の芳兵衛 »

最近のトラックバック

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30