ベートーヴェンの肖像画
本日は「楽聖忌」。1827年のこの日、ベートーヴェンがウィーンの自宅で亡くなった。小学校の音楽室に飾られているベートーヴェンの肖像画。楽譜とペンを持って上目づかいで睨みつけたような表情のベートーヴェンがおなじみである。この絵はアントニー・ブレンターノ夫人の依頼で1819年から1820年頃にヨーゼフ・シュティーラーが描いたもの。実際にベートーヴェン自身がモデルになったことはなく、かなり理想化されている。髪もこれほど豊富ではないが、当時、音楽は「かつら」(ツーペtoupeeという)の着用が正装とされたが、ベートーヴェンは「かつら」を嫌ったので、髪を多く描いたと思われる。ベートーヴェンの肖像画は多数残されているが、共通するベートーヴェン像がないので、一番理想化されたシュティーラーのベートーヴェンがよく使われている。実際にベートーヴェンを写生したのは臨終の姿を描いたジョセフ・テルシャー(1801-1837)の絵である。彼はベートーヴェンとはなんら面識もなく、有名人を見るために勝手にスケッチしたものらしい。(Ludwing van Beethoven)
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