「潮騒」と神島
鳥羽港から定期船に乗ると、遠くに美しい三角形の島が見える。ここが神島(かみじま)だ。標高171メートルの灯明山を中心に島全体が山地で一見険しそうだが、島内各所の遺跡から奈良・平安時代の唐鏡や和鏡が出土し、島は伊勢神宮(神の里)を守る島だったといわれる。三島由紀夫『潮騒』の舞台として知られ(小説では歌島となっている)、神島灯台、監的哨跡、八代神社など訪れる人も多い。映画「潮騒」では、船揚場前は島の若者新次が初江を見初めた場所。八代神社も248段の階段を新次が登っていくシーンなど重要な場面で使われている。10月にはサシバ(鷹)とアサギマダラ(蝶)の渡りが見られ、毎年この時期には「観察会ネイチャーランド神島」も開催される。
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