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2014年3月26日 (水)

現今の民間史学について

    「民間史学」という呼称が初めて使用されたのは管見では、家永三郎の『現代史学批判』(1953年9月、和光社)に於いてであると考える。明治期、アカデミズムの大学の職業学者に対して、在野の学者でジャーナリスト、評論家で史書を著作している巨星が登場した。山路愛山(1864-1917)は「荻生徂徠」「新井白石」「現代金権史」、徳富蘇峰(1863-1957)は「近世日本国民史」「吉田松陰」、竹越与三郎(1865-1950)は「新日本史」「二千五百年史」、田村栄太郎(1893-1963)は「江戸の風俗」「日本風俗史」「やくざの生活」「渡辺崋山ンの人と思想」、三田村鳶魚(1870-1925)の「江戸生活事典」など。欧米にはwriter(著述家)という啓蒙的歴史を書く民間史家は多い。H・G・ウェルズやヴァン・ローン、「世界の歴史」「哲学物語」のウィル・デュラントなどは有名である。 

    考えて見れば、現在は象牙の塔にいる学者のみが一級史料を独占したり、高踏的考証学をふりかざす時代ではない。歴史資料は広く国民に共有され、開示されている。学会内部のみにしか通用しない学者の隠語を排し、歴史の面白さの語り部としての民間史家がブログから誕生するかもしれない。

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