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2014年3月25日 (火)

ギリシャか、ギリシアか、それが問題だ

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  本日は「ギリシア独立記念日」。1821年のこの日、ギリシアがオスマン帝国からの独立を宣言した。ブログを記述するときいつも悩むのは外国語の日本語のカタカナ表記の問題である。とくに「ギリシャ」か「ギリシア」かでは、かれこれ40年以上も悩み続けてきた(ほかに悩み事はないのか)。ギリシア人はオリエントの先進文化をとり入れ、ポリスとよばれた都市国家を形成したが、そこにはヨーロッパ文明の基礎となった人間的・合理的な文化と自由な市民社会があった。12日から神戸市立博物館では「古代ギリシャ展」が開催される。ムッ・・・「ギリシャ」? ? ? ?「ギリシア」の間違いではないのか?いろいろ調べると、二種あるものの「ギリシャ」のほうが一般的である。だが世界史を勉強しているものは、「ギリシア」という表記を使うことが多い。ヤフー知恵袋にはつぎのような解答がある。

   一般的に「ギリシャ」と表記されることが多いようですが、アルファベットに忠実に従うと、「ギリシア」のほうが適切です。世界史ではこのようなことが多々あるとして、 

◎イスラームとイスラム 

◎バグダードとバグダッド 

◎ヴェルサイユとベルサイユ 

◎リンカンとリンカーン 

をあげている。◎の付いた方を使用したほうが、「この人は博学英才か」と思わせることができる、とある。 

上手に説明している。しかし納得できない。やはり社会的には「ギリシャ」の方が圧倒的に多い。外務省のHPや新聞が「ギリシャ」である。新聞の表記は、昭和34年2月新聞用語懇談会と文部省の話し合いらよって、文部省発行の「地名の呼び名 社会科の手びき書」の内容に従っている。新聞社が「ギリシャ」と表記するのは当然である。問題は文部省であるが、「地名の呼び名」はずいぶん以前のものなので、その後の改定がなされないのか不明であるが、文部科学省になっても、教科書によって、「ギリシャ」「ギリシア」と不統一なのは生徒にも混乱をきたすであろう。平成3年内閣告示で「外来語の表記」について定められたがギリシアに関してはどっちでもいいようである。 

   ヤフー知恵袋の解答者がいうように、Greeceは、グラキエアGraeciaとローマ人が呼んで、このラテン語地名が一般化し、現代西欧語に入り、日本にも伝えられ、「ギリシア」となった。なお「希臘」はヘラスの漢訳が、後のギリシアのあて字に用いられた。 

   「広辞苑」の見出し語には「ギリシア」とある。ケペルも「ギリシア」がいいと思う。

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