エプロンと割烹着
西洋風の前掛けをエプロンという。語源はラテン語のナプキンを意味するマッパmappaであるが、それがフランス語に入ってナプロンnapperon、中世英語ではnaproとなり、異分析によってan apronに転化したとされている。日本の独創的な割烹着も広義のエプロンである。国防婦人会の割烹着は1913年に笹木幸子が考案したとされる。炊事など家事をする際に着用する割烹着は戦前、女性の普段着となったが、戦後割烹着姿はあまり見られなくなった。2014年1月、STAP幹細胞を研究している小保方晴子さんが割烹着で実験していることが話題になった。「理系女の星」といわれアイドル的人気で割烹着スタイルが復活するブームとなった。ところが一転、論文不正疑惑で状況に変化が起きたのだろうか。3月までの状況ではメーカーの在庫がなくなるほど、売れゆきは堅調に続いているそうだ。
« 樽の中のディオゲネス | トップページ | 梶井基次郎と松阪 »
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- 風呂敷の話(2024.12.16)
- なぜ高齢者は帽子をかぶっているのか?(2022.06.10)
- 西洋事物起源「スリッパ」(2020.02.09)
- 紐(ひも)の歴史(2019.03.07)
- 小顔に見せる前髪「命毛(いのげ)」(2019.03.02)
小保方晴子さん、何者だったのでしょうか
投稿: | 2014年3月20日 (木) 22時37分