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2014年3月 3日 (月)

渡辺順三「貧乏の歌」

  吾れ遂に
  飢ゑて死ぬとも今の世に
  反逆の子となりて倒れむ                               

 

新しき日 われはきたなき労働者なり 

むすめ!むすめ!顔をそむけよ 

この一夜 遠くロシアの革命に 

心 馳せて友と語れる 

    渡辺順三(1894-1972)は明治27年、富山県富山市に生まれる。13歳で父に死別し、14歳の夏、母とともに上京し、家具屋の徒弟となる。少年順三は歌を作り、読書をする。そして啄木の歌を知り、哀果の歌を知り、漸次社会主義思想を自らのものとする。 

    「大正12年の春、私は小僧時代から働いていた家具屋を出た。そしてその時の退職手当を資本にして池袋で小さな印刷屋を開業した。ところが間もなく9月1日の大震災にあい、これからの数年間が貧乏と病気の連続で、文学どころではなかった」と『自選歌集』の「あとがき」で語る。大正14年『貧乏の歌』を自分の印刷屋で印刷し、東華堂書院で発行した。昭和3年、新興歌人連盟、プロレタリア歌人同盟などに加わり、プロレタリア短歌運動の中心的存在となった。治安維持法違反で2度検挙・投獄されている。戦後は「新日本歌人協会」を主宰して活躍する。著書は多い。「生活を歌ふ」「階級戦の一隅から」「プロレタリア短歌集」「史的唯物論より観たる近代短歌史」「弁証法読本」「正岡子規研究」「短歌の諸問題」「世紀の旗」「啄木短歌研究」「集団行進」「短歌論」「烈風の街」「新らしき日」「新しい短歌入門」「幸徳事件の全貌」「唯物弁証法読本」「近代短歌史」「新しい短歌作法」「石川啄木 その生涯と芸術」。なかでも「近代短歌史 上下」は名著。

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