セプティミウス・セウェルスとカラカラ
「セプティミウス・セウェルスとカラカラ」 ジャン・バティスト・グルーズ 1769年
NHKスペシャル「異端の王 悠久の古代文明紀行」。古代の2人の異端の王を取り上げる。一人目は、クシュ王国のピイ(Piy,Piankhy)。エジプトを征服した最初のヌビア人であり、第25王朝(前728-前658)の基礎を築いた。王名表をしめす。
ピイ(ビアンキ) 前728-前716
シャバコ(ネフェルカラー) 前716-前702
シャピトゥコ(ジェドカウラー) 前702-前690
タハルコ(クネフェルテムラー) 前690-前664
タヌタマニ(バカラー) 前664-前656
黒人のファラオが5代続いた。アメン神、オペト祭、ピラミッドなどエジプトの伝統を守った。スーダンにある遺跡ゲベル・バルカル(聖なる丘)は世界遺産に登録されている。
2番目はアフリカ出身のローマ皇帝セプティミウス・セウェルス(在位193-211)。レプティス・マグナ(リビアのトリポリ東130㎞)に生れる。食糧の確保、強力な軍隊を整備し帝国の衰退を防いだ名君。211年、セウェルスは属州ブリタニアのエボラクムで病没。息子のカラカラは弟ゲタを殺して単独の君主となるが、セウェルス朝は断絶する。
NHKスペシャル番組の予告。大英博物館の地下室の収蔵庫に眠る遺物が歴史の謎を解く鍵となる。近年、世界各地で発掘される新発見。トルコ南部のギョベックリ・テペ遺跡で狩猟採集民が築いたとみられる1万1600万年前の神殿跡で世界史の定説を覆すような新発見とは?殷王朝以前の古代王朝の謎に迫る。2012年秋放送。
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