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2014年1月28日 (火)

石川三四郎の謎

Isikawaeiko    NHK土曜ドラマ「足尾から来た女」を観る。北村有起哉が演じる社会主義者、石川三四郎(1876-1956)がドラマに登場するが自分のイメージと大きく異なる。谷中村から来たサチに、字を教える交換条件にキスを要求する場面があるが、ドラマの演出上どうしても必要なのであろうか。キリスト者の石川がこのように軽薄な男とは思えない。石川と福田英子の関係もわからない。サチの密告で石川が検挙されるが、後にヨーロッパに渡り、第一次世界大戦を見て思想がかわる。つまり社会主義者→無政府主義→ゾラ・ドーデなどの翻訳家→東洋文化研究家とめまぐるしく変転する。古本屋などで石川三四郎の本は今でもよくみる。戦後生まれの私の書架にも石川三四郎の「東洋史百講」(1939年)がある。第1講が「地球の歴史」で地球が誕生したのが約20億年前、人類誕生が約30万年前(あるいは50万年前)としている。現代の知識では、はじめ水中に誕生した生命が陸上に進出し始めたのは約4億年前、最初の生命が誕生したのは約36億年前、地球誕生が約46億年前とする知識とは大きく異なるものの、この永い生命の歴史からみれば、人類の歴史はほんの一瞬にすぎないとする本旨には変わりない。ただしキリスト者である石川三四郎が容易に進化論を肯定するところなど興味深いものがある。

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