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2014年1月28日 (火)

タレスの金儲け

Thales1

   ある人が学者のタレスの貧乏なことをあざけって、学問などは人生に無用だと言った。するとタレスは天文の知識により、冬の間にその年の秋にオリーブは豊作だと予見し、余り金をはたいてミレトス一帯のオリーブ搾り器を安い値で全部借りてしまった。秋が来て、搾油器がなくてうろたえた人たちにかれは高い値でまた貸ししてたちまち財産をつくった。 

   この話を伝えたアリストテレスはこうつけ加えている。「学者は、なろうと思えば金持ちになれる。しかし学者の目的は別にあることをタレスは世間に教えたのである」と記している。(参考:村川堅太郎『世界の歴史2』)

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哲学・思想」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
とても深いですね。
考えさせられます。

ケインズは株の投資を続けキャピタルゲインを得たことは知られている。投資をする経済学者が損を出すなら彼の学識学説は信頼出来るだろうか?。もちろん経済学者が株式・投信・債券投資をすることは別の話ではあるが。閑話休題。子供の時見たケペル博士は誰だったのか、子供心に知識人には見えなかったが。

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