「潮騒」(1971年版)千代子のほうが有名女優
「あまちゃん」の挿入歌「潮騒のメモリー」の歌詞「来てよ、その火を飛び越えて」は秀逸である。三島由紀夫の「潮騒」を想起させる。嵐の日に監敵哨跡で密会する新治と初枝が焚火を挟んで互いの裸体を見つめ合う。そして初枝は「その火を飛び越えよ」といい、二人が抱擁する場面が有名である。これまでヒロイン初枝には青山京子、吉永小百合、小野里みどり、山口百恵、堀ちえみが演じている。新治と初枝には美しい肉体を持った野性的な男女が望まれるが、アイドル映画となり適役を選ぶのは困難である。小野里みどりは演技的にも未熟で美形でないが、スタイルがよく(東京女子体育大学)5度の映画作品で唯一、乳房全開のヌードを披露している。新治の幼馴染で灯台長の娘、千代子は新治に思いを寄せている。初枝への嫉妬から二人の悪い噂を村中に流してしまう。結局、失恋して東京に戻る。この千代子を演じた女優は過去、宮桂子、松尾嘉代、木内みどり、中川三穂子、高橋ひとみ、である。主役の小野里みどりより木内みどりのほうが知名度が高いというのも珍しい。
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